お知らせ&記事

  • 2021年6月16日

エアジェット織機 詳細な仕組み

わかりやすい動画あるので、まずはそちらを見ていただきたいです。 筬の形状がレピアなどと異なる 空気で糸を飛ばしますが、糸を搬送するガイドがないとどこに飛んでいくのかわかりません。そのため、筬の形状をトンネルのような形状にすることでガイドにしています。昔はレピアなどの筬にエアガイドと呼ばれる部品を組み合わせて糸を飛ばしていたのですが、調整が非常にシビアなため、筬の形状を変化させる方向に進化しました。 […]

  • 2021年6月15日

エアジェット織機 大まかな仕組み

緯糸を空気で飛ばします。ざっくりいうとそれだけなんですが、おそらくなぜ空気で?ってところになると思います。今回はその部分を解説していこうと思います。 織機の緯糸の搬送の仕方について 搬送方法は大きく大別して2種類あります。 有杼型 無杼型 上記の2種類があります。有杼というのはシャトル(杼)織機のことを指します。そもそも杼自体が「よこ糸を巻いた管を入れて、たて糸の中をくぐらせる、小さい舟形のもの。 […]

  • 2021年6月14日

製織トラブル フランジずれ

めったに起こらないことですが・・・ フランジを止めているストッパーの締めが甘いと上図のようになってしまいます。このままだと端の糸が落ちてしまって製織不能になってしまいます。 対策 フランジを回して元の位置に戻す。その後、ストッパーにあたるネジをしっかりと締めてもらって動かないようにしてください。 このトラブルは作業員が若返ったときにのみ起こるトラブルだと思います。確かにこの部分のネジは締めすぎると […]

  • 2021年6月7日

エアジェット織機 欠点の詳細解説③

生地がペーパーライクになりがち エアジェット織機は圧縮空気を使って緯糸を飛ばします。空気によって搬送されるため、少しでも邪魔があると糸がちゃんと飛びません。この糸道に邪魔がないようにするために生地がペーパーライクになりがちになってしまいます。 開口量が大きい レピア織機やションヘル織機と比較して開口量が大きいです。開口量を多く取るのは毛羽による進路妨害を防ぐためです。レピアなどの有杼織機は多少の進 […]

  • 2021年6月4日

エアジェット織機 欠点の詳細解説②

付帯設備が必要 エアジェット織機は圧縮空気を使って緯糸を飛ばします。なので、圧縮空気を作る必要があります。この圧縮空気を作って送るまでの付帯設備費用が結構かかります。後述しますが、30台規模でおそらく3000万~4000万くらいの費用がかかると思います。 大型のコンプレッサーが必要 織る織物の巾とスピードによって必要な圧縮空気の量は異なってきます。なので、正確にどれだけのサイズのコンプレッサーが必 […]

  • 2021年6月3日

エアジェット織機 欠点の詳細解説①

緯糸にはスパン糸しか使えない エアジェット織機は圧縮空気を使って緯糸を飛ばします。そのため、糸に空気を受ける部分がないと緯糸を飛ばすことができません。上図のようにスパン糸は糸本体から毛羽が出ており、この毛羽が空気を受け止めることで緯糸が飛びます。 余談ですが、紡績会社が異なるとこの毛羽立ち具合も違うことが多く、糸の飛び方が違ってきます。同じ空気圧でもA社にはちょうどよく、B社には足りない、なんてこ […]

  • 2021年6月2日

タイイング解説① 畦取り

製織するとき、経糸がなくなり、その織物を継続して織ろうとするとビーム(経糸が巻かれている大きなボビン)を交換する必要があります。このときに新しいビームの経糸と織機にかかっている経糸を結ぶ必要があります。実際にはマシンで結んでいくのですが、結ぶまでの準備がタイイングが綺麗に全て結べ、かつ結ぶのに要する時間が短くできるかどうかの8割以上を占めています。 畦を取る ① ドロッパーへの糸の通し方について […]

  • 2021年5月28日

ドビーとジャガードの違い

開口装置が異なります!以上!と、言いたいところですが、そもそも開口装置って何よって話だと思います。詳しく知りたい方はこちらを参照してください。 ジャガードとそれ以外 ざっくりいうと経糸を上下するための装置を開口装置と呼びます。ジャガードはすべての経糸を自由自在に動かすことができます。↑ こんな感じです。そのため、織物なのに絵のような模様を描くことができます。 ジャガード以外は枠を動かして決まった動 […]

  • 2021年5月27日

エアジェット織機 長所と欠点

アパレルやる人はみんな嫌うんですよね。エアジェット織機。しかし、その長所と欠点を知ってもらえればコストを下げることにつながるかもしれません。 長所 生産性が高い 大手アパレル以外に使用されている生地の大半はおそらくレピア織機とションヘル織機がメインだと思います。ざっくりとですが、その生産性の違いについて述べます。 ションヘル織機・・・1分間当たりの筬打ち回数 100回程度レピア織機・・・1分間当た […]

  • 2021年5月25日

オートリワンダー導入

綿工連の補助金もおりたこともあり、オートリワンダーを導入しました。ちなみにオートリワンダーというのは村田機械さんの自動ワインダーのことをいっています。現行の機種はPROCESS CONER Ⅱ QPRO EXだそうです。 なぜオートリワンダーを導入するのか? サイジングでどうしても出てしまう残糸を巻き直して使うためです。また、巻き直しには昔からマッハという巻き直し機があり、未だに現役で使っていると […]