通常は関係ない
荒巻工程で問題があった時に、ビームスタンドへの載せ方を一工夫すると
サイジングしているときに問題が起こりにくくなります。
荒巻工程でどんな問題がある?
穴ができてしまったとき
穴というのは何らかの理由で糸が足りないまま荒巻が進んでしまったときに使う言葉です。
糸が切れたにも関わらず、電停ドロッパーが何らかの理由で落ちなかった場合にできます。
糸が何本も同時に切れてしまったとき
糸を巻き取って行く際に何らかの理由で糸同士が絡まり合って切れてしまうときがあります。
静電気が原因だったり、風が原因だったり、人為的なものだったり、機械トラブルだったりします。
他のビームと比べ、別の糸が混ざっているとき
これは問題というくくりではないのですが・・・
例えば荒巻ビーム数本のうち1本だけ静電糸などを数本混ぜるようなパターンがあったときなどが該当します。
他にも問題があるパターンはありますが、今回工夫の余地があるのはこの3パターンになります。
どんな工夫を行う?
結論から言うと、糸シートが一番上に来る位置のスタンドに問題のビームを載せます。
穴があるものへのメリット
穴ができてしまったときなどは、目視でその場所を確認していく必要があります。
これは一緒に糸がつられていっているかの確認を簡易化するためと、デバイドの部分で別けやすいからです。
同時に切れたものへのメリット
理由は穴があるとほぼ一緒です。
同時に切れた箇所は弱いし、綾になっていてデバイドに問題になる場合があるので、確認する必要があります。
別の糸が混ざっているものへのメリット
一番上にある方が確認しやすいからです。
この工夫を行わなくても問題なくサイジングできるときはあります。
が、問題が起こった時に対処しやすいのはこの工夫だと思います。