IOT 稼働率センサーとその不具合

資材系機屋の織機の稼働時間は基本長時間です。
また、機械を効率よく動かすためには織機の停止回数が少ないほどいいです。
しかし、数台ならまだしも数十台になってくるとどの機械がよく止まっているなどの把握が難しくなってきます。
特に弊社は細かく織物を替えを行っているため、機械調整を都度行う必要があります。

昔は手書きで機台データを収集していた。

縦止まり回数、横止まり回数、総筬うち回数を記録していましたが人によって書き間違えもしますし、
なにより量が多いと結局見きれず、データの共有もできないという問題がありました。

現在はセンサーにて自動収集に変更

緑の部分が動いていることを示していて、赤の部分が停止していることを示しています。
止まり回数が多い場合、稼働率が悪い場合は機械調整を施していきます。
上の画像だと2,4番目は少なくとも機械調整をする必要があります。

不具合が起こる

ただ、この方式にも問題があり、時折データが取れなくなってしまうことがあります。
上の画像の9番目のような何も送信されていない状態が不具合が起こってしまっているときです。

このような形で、モーターの電流をセンサーで読み取り、電流が流れているかどうかを30秒に1度判定してデータを送信するというものになっています。

これは送信ができなくなったときの発光パターンです。
メーカーからは起こらないはずと言われているのですが、実際には不具合は起こっています。
この現象は送信チップを取り付ける基盤を交換すると大概治ります。

原因の推測

おそらくですが、取り付け場所が原因ではないかと推測しています。
弊社の織機はエアージェット織機のため、高速で動きます。その分、振動もかなり激しいです。
その振動が基盤の配線などの断裂やはんだのクラックを引き起こしているのではないかと考えています。
現在は対策したものを取り付けて経過を見ています。

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