サイザー 糸ロスについて

一斉サイジングに糸ロスは避けれない

一斉サイジングするときにはサイザーをの中を通して糸に糊をつけます。
すると、どうしても糸ロスが発生する部分が出てきます。

①ライン長

次の仕掛りや、糸への糊の付きムラを考えると、この糸がついた部分の糸は最低限残しておく必要があります。
合算すると約50ヤードくらいになります。まずこの部分は必ず糸ロスになります。

②接続部

仕掛りのときは、前の糸と荒巻ビームから出した糸を結びつけます。
結びつけるので、しばらくの間は糸は一様に広がってくれません。大体10ヤードくらい見ておく必要があります。
弊社の場合は荒巻の状態で端から10ヤードのところに紙テープを貼っておき、糸シートが揃いやすいようにしています。

③巾合わせ

ビームに合わせて、糸シートの巾を変更しますが、サイジングしながら変更していくのでその過程での糸は無駄になります。
感覚的には数ヤードくらいでしょうか。

④織り終わり部分を避ける

ビームに巻きつけたギリギリのところまで織ることは、織機の構造上できません。
そのため、5ヤードくらい巻きつけてからカウンターを動かし始めます。

⑤ビームスタンドから糸がなくなることを避ける

荒巻ビームスタンドから糸がなくなってしまうと、次の仕掛りが大変になってしまいます。よって少なくとも10ヤードは多めに巻いておく必要があります。

合算すると

大体80ヤードくらいはロスしてしまうことになります。
ただ、糊付けの特性上、ある程度糸を伸ばしながら糊付けを行います。
大体1~2%くらいの場合が多いです。(素材等によって異なる)
仮に1%とすると、1000ヤードの荒巻ビームからは実質1010ヤード、10000ヤードの荒巻ビームからは実質10100ヤードが巻いてあることになります。
10000ヤードを超えていれば基本的に実質的なロスはないと思ってもらってもいいかもしれません。

 

 

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