三州お試し事業 マイニング編④ 儲かるのか?

儲かる事業なのか?

結論、いくつかの条件を満たさない限り儲かる事業ではありません。と考えます。
その条件とは

条件① 相場次第

条件② 電気容量と料金

条件③ 電気以外の付帯設備や環境への投資額

上から順番に説明していきます。

① 相場次第

例えば一日で0.0001btcをマイニングできたとします。相場によっては300円(1btc=300万円)だったり、500円 (1btc=500万円) だったりします。
電気料金<マイニングであればいいですが、電気料金>マイニングなるような場合はNGです。
そのため、効率よくマイニングできるハードウェアが必須です。
ハードウェアの性能がいいから一概にいいともいいづらく、電力消費量当たりのマイニング量が高い必要があります。

② 電気容量と料金

家庭で行う場合、ブレーカーの問題があります。
マイニングは常に大きな電力を食うので、家で生活している時間帯によってはブレーカーが落ちてしまいます。
本格的にやろうとした場合、電気配線の見直しから行う必要がります。

また、前述した電気料金の問題もあります。
低圧電力と高圧電力というのがあるのですが、家庭の場合は低圧電力です。この場合、高圧電力と比べて料金が高く設定されています。
高圧電力を使うためにはざっくりいうとキュービクルという受電設備が必要になりますが、設置するのに1000万以上かかります。

③ 電気以外の付帯設備や環境への投資額

先程にも少し書きましたが、ハードウェアを揃える以外にもパソコンの電力を確保する必要があります。
多くのグラフィックボードを動かすなら部屋に来ている通常のコンセントの電気容量だけでは足りません。
ブレーカーを何個も設置して複数の電源線を確保する必要があります。

また、多くのグラフィックボードを動かすと大量の熱が発生します。
この熱によりグラフィックボードの温度が上がってしまうと、想定される計算能力が発揮できなかったり、最悪故障へつながってしまいます。換気で対応するのか、冷房で対応するのかは地域や季節によって異なります。
冷房を使う場合は別途冷房代も計算する必要があります。

また各PCへつなげるLANケーブル代や延長コード代、スイッチングハブ代やルーター代、空気を循環させるための扇風機やサーキュレーターなど細かく投資が必要になります。

儲かる事業とするのは難しいが、小銭稼ぎにはなる。

事業としてやろうとすると、まっさらなところからやろうとしたらおそらく5000万~6000万ほど用意する必要があると思われます。
内訳は、高圧電力を受電できるキュービクル代、ハードウェア代、エアコン代です。高圧電力を受電できるのに設備だけではなく、50kw以上の制約があります。ハードウェアとエアコンだけでそこを突破しようとするとおそらくこれくらいはかかると思います。
そこへ回線手数料、セットアップ費用、その他の初期投資費用を考えるとあとプラス1000万くらい見ておけば事業としてなりたつのではないでしょうか。
それも相場次第なところはありますが。

しかし小銭稼ぎにはなります。
個人でやる場合、パソコンを使わない時間で夏以外でマイニングするのであれば小銭稼ぎにはもってこいです。
今は大雑把に言うと、計算力を貸して報酬をもらう方式になっているのでそこそこお金は入ります。
もちろん、マイナスを出さないグラフィックボードであることが前提です。

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