組成
セルロース | 水分 | ペクチン質 | 脂肪・蝋 | タンパク質 | 灰分 | |
成分(%) | 90.0 | 8.0 | 0.6 | 0.5 | 0.35 | 0.2 |
注目したいのが、脂肪・蝋の部分。このため、糊温度を90℃以上まで上げる必要がある。
また油分として反応するので、ときどき無糊なのに糊有と間違えて認識している人もいる。
代表的な超長綿の繊維特性
国名 | 綿種 | 繊維長 | 繊度 | 強力 | 特徴 |
アメリカ | スーピマ | 1.40 | 3.6 | 98 | アメリカで唯一の超長綿 |
西インド諸島 | シーアイランド | 1.60 | 3.2 | 101 | 世界で最高級の超長綿 |
ペルー | ピマ | 1.41 | 3.3 | 95 | 強力がやや劣る超長綿 |
インド | スピン | 1.50 | 3.1 | 115 | インド綿の最高級超長綿 |
中国 | 146 | 1.54 | 3.8 | 101 | 強力はやや劣るが繊維長は長い |
エジプト | ギザ45or70 | 1.43~1.48 | 3.4~4.3 | 114~117 | シルキーで強力がある超長綿 |
繊維長=インチ 繊度=μg/インチ 1インチ=2.54cm
弊社がスーピマコットンと呼んでいるのはアメリカ産の超長綿のことを指しています。
ちなみにですが、アメリカ綿の特長は最新の科学技術を駆使し、機械による効率的な生産体制で栽培を行っているため、安定した品質の綿花を安定して供給できるが魅力的です。
また異物の混入などを防げるのも機械化によるメリットの一つとして考えています。
他にも、GPS機能を駆使し、水や農薬を必要な場所にのみ散布を行うなど、経済・環境・社会的責任を考慮した「責任ある綿花生産」を行い、サステナビリティにも配慮しているそうです。
栽培された綿花は米国農務省が一俵ごとに検査し、繊維長(繊維の長さ)、繊度(繊維の太さ)、繊維強力(繊維の強さ)、色などをチェックするため、効率よく安定した品質の綿製品を生産できるようになっています。
さらに、PBIタッグと呼ばれる識別番号も各俵につけられるため、どの綿花がどういう地域で育てられたかというトレーサビリティもしっかりと確立しています。