綿繊維の特性① 産地別の特徴と形状 

主な産地別原綿の特徴

海島綿 繊維が長く、細く、柔らかくて光沢に富み世界で最優秀との評判
エジプト綿 海島綿に次ぐ、優秀な綿花で細番手綿糸の原料として重視されている
アメリカ綿 海島綿を除いたアメリカに産する綿の総称で世界最大の生産量
パキスタン綿 中~太番手用で、短く、太く、強い。オープンエンドに最適
メキシコ綿 アメリカ綿種を輸入したもので殆ど米綿と変わらない
ペルー綿 やや硬いが繊維は比較的長く弾力があり、ニット向き
ブラジル綿 アメリカ綿種であるが品質はやや劣る
インド綿 太番手用綿糸の原料が多いが、最近は長繊維化が計られている
中国綿 従来は中~短繊維の生産が多かったが、最近は最良品種も生産

 

形状

種類 繊維長(mm) 繊維直径(μm) 撚り数(t/m) 紡出番手(‘S)
海島綿 35~55 11~21 120 100~300
アメリカ綿 22~35 14~24 75 30~60
エジプト綿 33~38 15~18 95 60~150
ブラジル綿 26~33 15~24 85 40~60
インド綿 17~26 16~26 60 10~40
中国綿 15~20 20~30 40 30以下

※出典 テキスタイルハンドブック 発行元:三河織物工業共同組合※