繊維あるある話 一人前になるには○○年かかる!

どこの業界にもいると思うのですが、いますよね。職人な人。
別に職人気質なのはいいと思います。ただ、職人気取りなのはいただけません。

よくあるのが、自分が今までこうやってきたからそれが絶対に正しいという人。
それに理論的な裏付けがあったりすればいいのですが、そうでない場合はやっかいです。
それが正しいという検証をしなかったら単純に独りよがりなだけですからね。

この繊維の業界で僕が知っているそういう人たちはこんな人たちでした。

① 自分の織機の調整に自信を持っているが、稼働率が出てない人
理論的に織機の調整ができず、なんとなく続けてきた結果そうなってしまった人だと思います。
この業界は技術的な知識の共有も少なく、また文献もあまり出回っていないので仕方のない面もあります。
そして、見て覚えろ的な技術継承の結果、粗大ごみになってしまった人たちが大勢出てしまいました。
本当はメーカー主催の研修に行ったり、技術センターなどで、少ないですが、文献を探したりすればよかったんですけどね。

結局、実際の織機の稼働率が悪いままで改善できなかったので、この業界を去ることになりましたが・・・

② 品質が悪くなると必ず天気のせいにする準備工程の人
糊斑や糊甘があり、それを報告するとその時は天気がね…という準備工程を営んでいるところがいました。
まぁ、織れなくもなかったのでしっかりしてくれよで済ませてましたが・・・
いざ自社でやってみると色々わかってきて、糊の炊き方や糊の管理の仕方、機械に対する無知だったんじゃないかなぁと思います。

これも結局、知識の共有や文献の少なさが原因だとは思います。

 

それでいて、一人前になるのに10年かかるとか平気で抜かすのでたちが悪いです。
はっきりいって環境を整えて、やる気があれば数か月から1年で十分じゃない?って感じですけどね。

こうしてみると日本人は大人になったら勉強しないという調査結果があるみたいですが、あながち間違っていないのかもしれませんね。