ISO 9001を取得する企業としてのメリットとは ②

人が変わっても品質が変わらない

人によって同じ仕事をやっても結果が違うことは当然あります。
途中の過程が違うなら当然結果が違うのですが、同じ過程をたどるようにすれば同じ結果が出やすくなると思います。
つまり、できる人の行動をマニュアル化すれば、理屈的には同じようにできる人が量産されるようになるわけです。

マニュアルを一度作っただけで終わらない

けど、いざマニュアルを作って、同じようにやってみても同じような結果にならない場合もあると思います。
なぜなぜ分析をしていきましょう。ISO的に言うとPDCAを回しましょう。

最初から完璧なマニュアルを作るのは非常に難しいですし、顧客からの要望が変わればマニュアルも変わります。
新しい視点を入れていくのも大切ですし、分析していくうちに見えてくるヌケモレがあるかもしれません。
他にも改定履歴や顧客要望の推移を取り、考え方の推移を検証できるようになるとなおいいと思います。

シンプルを目指す

ちなみにですが、あまりやりすぎると膨大な量になってしまいます。
達成感はあると思いますが、分割とかしてスリムダウンしないと読まれないものになってしまうことがあります。
興味がない人がいきなり分厚い本を渡されても読む気は起きないのと一緒です。
まずは薄い本から、みたいな読みやすさを重視するといいです。

目標は教育期間の短縮

ある程度までのものが仕上がれば、新人でもすぐに100%とは行かなくとも、以前に比べれば格段に早く再現できるようになります。
そうすると新人教育も最終的には楽になりますし、会社としても利益を出しやすくなっていきます。また、①にも通じるのですが、属人化もなくなります。

最後に

ただ、途中にも書きましたが、マニュアルは作って終わりではないです。
常にアップデートが必要なものだと捉えてください。さもないとすぐに廃れます。