前々から疑問に思っていたテトロンコットン(65/35)単糸への糊付けについてです。
何を疑問に思っていたのか
テトロンコットン単糸はポリエステル65%、コットン35%で構成されています。
サイジングする際に使用する糊は綿用の配合糊を使うのが一般的とされています。
しかし、糸の構成から合繊の方が多いのになぜ使わないのかが疑問に思っていました。
同じサイジング条件で比較
綿番手16番の単糸を同じロット内で糊を分けてサイジングしてみました。(綿用の糊と合繊用の糊)
綿用の糊+コーンスターチ ◆Ч臍〕僂慮+コーンスターチ ※糊濃度は同一にしています。
測定結果まとめ
糊の付き具合はほぼ同等
抱合力もほぼ同等、中身の数字を見ると若干合繊の方がミニマム値が大きいくらい
毛羽に関しては合繊糊の方がかなり悪い結果になっています。
所感
ポリエステルと綿の混紡糸では綿が主な毛羽要員ではないかということ。
配合糊の綿用と合繊用ではPVAの重合度の値が異なるため、少ない混率でも十分であった。
ということで、ポリエステルと綿の混紡糸の場合は合繊用の配合糊の方がコスト高のため、綿用の配合糊を使うほうが理にかなっていると思います。