糖度計(屈折計)を何に使うのか
サイジングの糊を炊いた後、濃度を確認するために使います。
一度溶かしてしまうと人間の目で判断するのは難しいからです。
サイジングは、織物の品番にもよりますが、1000?くらい一気に糊を作ります。
そうすると間違えて一袋多かったり、少なかったりしても違いはわかりません。
糖度計(屈折計)とはどんなものか
弊社が使っているのは手持屈折計になります。なんだかんだで便利に測れるからです。
糖度計(屈折計)の原理について
基本的にはでんぷんに合わせた糖度計(屈折計)を使っています。
原理はいくつかあるのですが、臨界角法という方式をとっているそうです。
光の屈折率の差を読み取るとのことです。
注意すべき点
屈折率が一様ではない
配合糊に入っているPVAとでんぷんでは屈折率に違いがあるため、すべてを正確に測ることができません。
ざっくり弊社調べですが、PVAとコーンスターチ(とうもろこし)の間にはかなりの屈折率の違いがあるようです。
そのため、でんぷんに合わせてあるとPVAはぼんやりとした形に反映される場合があるとのことです。
光源によっても見え方が違う
蛍光灯とLED照明だと見え方が異なるそうです。
光の波長が短くなるほど高い屈折率を示すことが知られているそうです。
光源が違っても見え方が異なりますし、同じLED同士や蛍光灯同士でもタイプによっては波長分布が異なるようです。
温度依存性がある
温度が上昇すると、ほとんどの場合屈折率が下がります。
糖度計(屈折計)をどう使う?
絶対値的な基準としては使えません。
あくまで参考として使うべきだと思います。
基準となる糊を作り、その糖度を測ったのち、それを糖度を参考として糊作りをしていけばいいと思います。