荒巻整形工程の筬通しの特徴
織機の筬と異なり、上部が開放されています。
そのため通しやすくなっていますが、なれないとすぐに横の羽に入っていってしまいます。
筬通しの手順
①電停ドロッパー(糸切れセンサー部)から一列毎に糸を引っ張ってくる。
動画の中だと3~4行分を一気に持ってきています。
一列単位で持ってくるのには理由があり、荒巻整経機の筬がその列分だけに対応する筬の形をしているからです。
②筬通しする。
一本一本入れることはしません。まとめて入れます。
上部が開放されており、角度がついているのでまとめて入れやすくなっています。
③すべての糸を通すまで①~②を繰り返す。
糸の入れ間違えや糸が交差してしまうことに気を付けます。
仮に糸が交差すると切れやすくなり、かつゴミも出やすいです。
糸の入れ間違えをしてしまうと均一に巻けなくなるのはもちろんのこと、糸切れが起こってもわかりづらくなってしまいます。