枠高さの変更するとき
織機の枠高さにはメーカーが定める標準高さに設定されて納品されます。
しかし、織物組織によっては枠高さを変えたほうが製織上都合のよいことがあります。
例として3/1の綾を織るときを例に上げてみます。
織前が上に引っ張られると、次のような不具合が発生することがあります。
①表織の場合、筬による顎打ちが出やすい
②裏織りの場合、サブノズル筋が出やすい
③緯糸の進入角度が制限される
などが考えられます。なので、織物組織によっては枠高さを変えたほうがより効率良く織れることもあります。
枠を変更する目安(メーカーの標準は平織りの場合が多い)
①3/1の場合、 3-1=2 枠を2mm下げる。
②2/1の場合、 2-1=1 枠を1mm下げる。
③1/3の場合、 3-1=2 枠を2mm上げる。
織物組織が変わると同じ枠高さでも顎打ちやサブノズル筋といった欠点が出てしまうのはこのような理由からです。