- 2020年12月10日
織物欠点①
顎打ち・・・筬が緯糸を切ってしまった状態 枠高さ、クロスタイミング、静止角、フェルプレート高さ等の調整不足 経糸組織違い・・・経糸の順序を入れ間違えてしまったために出る欠点 複数切れる時におこりやすい 薄段・・・その個所だけ密度が薄くなっている箇所。 停止から起動時に発生するため、打ち込みを良くすると治る場合が多い。
顎打ち・・・筬が緯糸を切ってしまった状態 枠高さ、クロスタイミング、静止角、フェルプレート高さ等の調整不足 経糸組織違い・・・経糸の順序を入れ間違えてしまったために出る欠点 複数切れる時におこりやすい 薄段・・・その個所だけ密度が薄くなっている箇所。 停止から起動時に発生するため、打ち込みを良くすると治る場合が多い。
上図は実線が1枠、点線が8枠と仮定します。 開口量が同じとき、1枠よりも8枠の糸のほうが大きく変化していることがわかると思います。 そのため、後ろの枠に設置した糸は強いストレスがかかることがわかります。(糸が伸びてしまうことも) これを避けるためには開口量を小さくする方法があります。しかし、緯糸入れは難しくなります。 他にもバックを後ろへ下げる方法があります。この場合、スペースと経糸張力の限界があ […]
織機の最も重要と言っても過言ではないセンサーです。 といっても、わりとその挙動まで把握している人は少ないです。 このフィーラーは糸を検知したときにパルスを返しています。 逆に言うとパルスが出ていない部分は検知できていないということになります。 これは糸が到達ショックで戻ってしまったり、糸の末端が振動していてフィーラーの検知範囲内になかったりします。 そのため、到達しているのに緯糸エラーで止まってし […]
結論から言うと、筬打ちを繰り返すときと、止まってから動かすときでは筬のスピードも違いますし、経糸の位置も微妙に異なるからです。 物体は速度が速いほど大きなエネルギーを持っています。 そのため、止まってからの起動ですぐに同じ速度を持てるか?というとそれはできないために止め段が発生することもあります。 上図から見ても最初の1stpickで目標回転数まで到達していないことがわかります。 それを緩和するた […]
製織中に様々な理由で織機が止まることがあります。 その時に色々な止め段と言われる欠点が出ます。その一覧と対策について。 厚段と薄段が最もよく見かける止め段ではないでしょうか? 枕段は綾などでよく見かけます。 ループ段は低密度、粗密度の織物でよく見かけます。 ① 厚段対策について 厚段はなぜ出てしまうのか、というと打ち込み力が強いために起こります。言い換えれば、打ち込み力を弱めればよくなります。 機 […]
約15年まえくらいの織機から導入された機能になります。 ただ、この機能は基本的には変更しない方がいいと思います。 縦止めが誤作動するとき、感度はあまり関係ないことのほうが多いです。 安易に使うと織物の縦欠点が頻発するので要注意です。 私が経験した中でいうと、センサーを動かしている電源ユニットの劣化とか、ドロッパーが踊り過ぎているとか、 ドロッパーの一部が歪んでおり、バーに接触しているとか、 ドロッ […]
テンサーの役割は緯糸に負荷をかけ、測長バンド上の糸の巻き硬さを調整することです。 他にも糸チーズから余分に糸を出さないためです。(フィラメントのようなすべすべの糸だと止まった時に糸が大量に解撚されることがある。) また、糸自体のワックス(油分)がついていくので、定期的な掃除をお勧めしたいです。 上図が設置の正しい図になります。 テンサーの強さは織物の製織中でも変えることができますが、製織中にあまり […]
④ ソレノイドピンの位置チェック ソレノイドピンが測長バンドに空いている穴の中心に入っていないときがあります。 多少ずれていても構いませんが、ふちなどにあたっていると測長バンドが削れてしまったり、ピン自体が削れる場合があります。 ピン自体が削れてると、十分に穴に入っていないときもあります。 測長バンドが削れると、バリがでたりするときがあります。 そうなるとピンの動作不良のもとになり、ロングピック、 […]
③ バルーンセンサーのチェック バルーンセンサーが値を検出していない場合があります。 20年位前からの織機ならバルーンセンサーの値が検出しているかどうかパネル上で確認できます。 検出できない原因は4パターンあります。 1.ゴミがたまっている ゴミが糸と誤認され、ショートピックの原因になったりします。 2.バルーンセンサーの距離が適切ではない バルーンセンサーが測長バンドから離れすぎていると、糸を検 […]
② ソレノイドピン周辺の摩耗チェック ブッシュの摩耗 摩耗しているとピンの動きを阻害します。一見してわかる場合もありますが、わからないばあいはピンのぐらつき具合から判断します。 内部のクッション材の摩耗 摩耗して、そのゴミが動きを阻害している場合もあります。これは分解してみないとわかりません。 ピン自身の摩耗 ピンが一体型ではなく、先端部分だけ別構造になっている場合があります。 その場合、時折緩ん […]