CATEGORY

繊維技術部

  • 2021年3月18日

サイジングをなぜ行うのか

主な目的は製織中の糸切れを防ぐこと スパン糸の成り立ちは短繊維を撚り集めて糸にしています。 これは摩擦力と短繊維同士の引っかかりによって成り立っています。 製織時には糸に対して過酷な力や摩擦がかかるため、短繊維同士の引っかかりなどが外れていきます。 そのため、糸の強度が低下し、糸切れにつながります。 よく糸を強くするためです、と答える人もいますが、あれは半分正解というところです。 なぜなら元々強い […]

  • 2021年3月16日

製織工程 縦繋ぎ#2 ビームセット工程

畦取り~タイイング間の工程 注目されることは少ないですが、初めてやる人が陥りがちなミスや重要と思うポイントにフォーカスしていきます。 陥りやすいミス ① 畦棒が抜けてしまう。 ビームから糸を切り離し、邪魔にならないように巻き上げるときに多い。 ② 掃除するときに織物にゴミがついてしまう。 エアーで掃除するので、噴射方向に気を付けないと織物にゴミがついてしまう。 特に油汚れが織物についてしまうと、そ […]

  • 2021年3月15日

製織工程 縦繋ぎ#1 畦取り

畦取りについて ビームを交換するときに必ず必要になる工程です。 畦取りの工程自体は簡単なのですが、高密度、細番手になるほど難しくなっていきます。 まずは太番手から始めて、徐々に高密度、細番手の製品をやっていくのをお勧めします。 難しくしている要因は何か 高密度、細番手になるほど、経糸同士が毛羽やゴミでくっつきやすくなるためです。 畦落ちしてもよいが 多くても10本くらいまでです。 それ以上は余計に […]

  • 2021年3月11日

サイジング 経糸に汚れが付く場合

経糸に汚れが付着している 上図の赤はカットマーク装置のものですが、その右に見える黒色の点々が汚れになっています。 生地にするとこんな感じで等間隔についていることがわかります。 問題を起こした箇所はどこか 汚れの間隔は大体指を広げた分くらいの間隔でついているので、おそらくそれほど大きくないローラーと予想することができます。 等間隔に汚れがつくのは何らかの原因でローラに汚れが付着するために起こる問題で […]

  • 2021年3月10日

製織技術 データの見方④ WF2

1ピックごとのデータを追う 上図はWF2を見たデータになります。 P1~P10は検知した角度になります。基本的には検知されないものになります。 一応、初期設定では2回検知されると織機が止まるようになっていたと思います。 時折P1~P3に値が検出されていないか 検出されている場合、何かを感知しています。 太い糸の場合は、滑落した毛羽などを検知する場合が多いです。 検知回数を増やすか、感度を変えること […]

  • 2021年3月9日

製織技術 データの見方③ WF1

1ピックごとのデータを追う 上図はWF1の値をピック毎に見たデータになります。 P1~P10は検知した角度になります。最低でも数回検知する必要があります。 初期設定は6回くらいに設定されていたと思います。 P1~P3が他の値と比べて飛び抜けていないか 飛び抜けている場合、ゴミなどを検知している可能性があります。 ゴミなどを検知したままにしていると、実際に到達している角度よりも早く到達していると勘違 […]

  • 2021年3月8日

製織技術 データの見方② バルーンセンサーのタイミング

1ピックごとのデータを追う 上図はバルーンセンサーのタイミングをピック毎にみたデータです。 T0は計算上のバルーンセンサー上を糸が到達した角度です。 Tb1~Tb5は実際にバルーンセンサー上を糸が到達した角度になります。 Tbwは計算上の到達角度になります。上図の場合だと、Tbw=Tb4+(Tb4-Tb3)という計算から算出されています。 ちなみにTb1~Tb5の値はバルーンの項目と同一です。 T […]

  • 2021年3月5日

製織技術 データの見方① ピンのオープンとクローズタイミング

1ピックごとのデータを追う 上図はJAT600のフィクサー(修理者)画面です。 その中には1ピックごとのデータが見れるところがあり、左のDATAから下の/PICKを選択すると上図になります。 ざっくりとした解説になりますが、織機の抱えているわかりづらい不良の一部がわかるようになると思います。 ピン画面で何を見るか ショートピック、ロングピック対策 私はピンオープンのタイミングとピンクローズのタイミ […]

  • 2021年3月4日

サイジング 水分率計の不具合内容

不具合の発生状況 特定の材質の時にマーロ製の水分率計の挙動がおかしくなる。 (その他の材質の時もわりと怪しかったが・・・) 原因の特定 静電気が検出に影響を及ぼす可能性が実験結果から判明 静電気の測定 特定の材質をサイジングにかけているときにセンサー周辺部を測定 ・測定ロール前の糸・・・+20V ・測定ロール後の糸・・・-20V ・乾燥機本体・・・+860V 静電気への対応 測定ロール部取付ブラケ […]

  • 2021年3月3日

製織トラブル 経糸放置

経糸が切れたときに、見つからないときがある サイジングの時に切れてしまったのかもしれないですし、単純に見つからない可能性もあります。 見つからないときの対処法 粗い織物の場合などは切れた糸の先にクリップなどの重りをつけ、ちょっと織ってみます。 そのうちに見つかる場合が多いです。 密度がそこそこあり、クリップなどでは織り傷になってしまうような場合は端から糸を持ってきて結びます。 端の部分なら多少はご […]