糊の濃度・粘度ムラはなぜ起こるのか? ①

配管の中の残糊と混ざることで濃度ムラが起こる

上図はサイジング時の糊の循環を簡易的に図にしたものです。
基本はタンク内で作った糊をポンプにてキャビティボックスに送り、そこから各糊箱に送り込むといった感じです。

サイジングが終わったら基本的にはタンクに戻すという感じです。
この際に糊は配管を通っていくのですが、配管の中に糊は残ります。
この残った糊と次に使う糊のレシピが異なる場合、
濃度や粘度に違いがサイジングの最初の方に出てしまうということです。

濃度低下を避け、常に一定の濃度の糊でサイジングするには?

最初のうちは基準より濃い目の糊にしておいて、後から通常の濃度に置き換えていけば問題なくなります。
濃い目がどの程度かという判断基準を作るのは

①配管の残液量とそのレシピと現在の糊のレシピの差

②最初のキャビティで昇温のために入るドレン量

③キャビティボックスの容量

上記の3点くらいだと思います。
糖度計(屈折計)である程度のところを合わせていけばいいと思います。
他に何度もタンクとキャビティボックスを行ったり来たりさせて、平準化する方法もありますが、
時間がかかります。

 

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