配合糊の材料 ~PVA~③ 重合度とけん化度に支配される性質

重合度と鹸化度による声質の変化

シンプルにまとめるとこんな感じ。
もちろんこれだけだとだから何?って思うと思うのですが、
次の表と合わせて考えると糊の使い分け、使い回しの考え方が変わると思います。

鹸化度合いによって繊維への接着力が異なる

いくらフィルム強度が強くとも、繊維自体に対する接着力がないとそもそも意味がありません…

接着力と抱合力をマッチさせるために様々な重合度と鹸化度が異なるものが存在する

この2つの表から言えるのは、繊維には親水性と疎水性の2つの繊維があり(綿は親水性、ポリエステルは疎水性)、
例えば綿用の糊剤もポリエステルに対して使えないわけではないですが、糊の内容によっては半分以下の性能しかでないという点です。
なので、よく1つの配合糊で濃度を変えたり、デンプンを足して使い回すという運用方法があるのですが、
同じ材質の繊維ならできなくはありませんが、異なる性質の繊維を扱うなら非常に厳しい場合があります。
太番手ならなんとか誤魔化せますが、細番手で誤魔化すことは不可能だと思われます。
それこそ綿の同品番の濃度の倍以上が必要になるのではないでしょうか?(濃度だけが全てではないでなんとも言えませんが)