繊維あるある話 ~でめ~

今回は「でめ」について話していこうと思います。
この「でめ」の語源や由来はわからないのですが、おそらく出しゃばった目方(余った目方)と勝手に思っています。

 

なぜでめができるのかというと、織物は経糸と緯糸からできています。
そしてこのあたりだとインチ間にこの糸をこの本数を入れてねーという感じで作られます。
例えば経糸は60本/inch、緯糸は50本/inchのような感じです。

 

基本的には±1本は許容範囲としているところが普通です。
ここがこの「でめ」が出てしまう一つの要因なのですが、±1本は許容範囲とするなら
意図的に1本減らすことで原材料費を下げる工場があります。
酷いところだと2本、それ以上減らしているところもあります。
自社で糸を買っている場合は原材料費が下がるのでコスト改善になります(良心は痛まないの!?)し、
糸支給されているところはその糸を支給されている側に売りつけるところもあります。

 

糸を支給されているのに売りつけるとか、もうアホ。それお前のもんちゃうぞ!
この盗人がああああああ!!!と心のなかで叫ぶことも。
けど、それがまかり通ってきた業界なんですよね・・・

 

後は糸を支給されている場合、ちょっと多めに渡されるのが慣例です。
糸や布を巻き取るときの張力だったり、温湿度で若干の伸び縮みがあるため、
また、前述した±1本のプラス側になっている場合、
多めに渡しておかないと最後の段階で足りないってなるを防ぐためです。

 

そのちょっと多めに渡しておいたのをストックして「でめ」が作られます。
それをあとで売りつけるなり転売するなりするところの多いこと多いこと…

 

最近ではなくなってきつつありますが、個人でやられている高齢の方はそういう傾向が強いですね。
まぁ、そういうところは今後淘汰されて行くので個人的には関わりたくないですね。

 

ただ、工賃激安で仕事を出すところはそういうことをやられることを織り込み済みなのかなって思ったりします。
どの業界でも同じだと思いますが、基準以上にコストを下げてものづくりを頼もうとすると、
頼まれる側も馬鹿ばかりではないので、それ相応に手は抜かれますよ。多分。