電子開口織機の特徴③

①静止角の変更が枠毎に可能、かつ機械的な調整不要

通常のドビー織機の場合、静止角(ドエルとも呼びます)を変更することはできません。
また、カム織機の場合はカムの交換が必要になります。
しかし、電子開口では枠ごとに静止角の変更が可能で、しかもパネルによる設定のみで変更が可能です。

上図は平織りのイメージですが、図中のaとbが静止角と呼ばれるものになります。
例えば設定で(0/120)とした場合、最上点では枠はほぼ止まらずに、最下点では約120°枠は停止するような動きを取ります。

②静止角変更の効果について

静止角b-aの差が大きいほど打ち込み性が改善されます。高密度織物に有利になります。
これは筬打ちするときの経糸の上下の張力差が大きくなることに起因しています。
バンピング(筬打ちする時の振動)が大きい時にバックを上げるのと同じ考えです。

経糸のサバキが悪いものに関しては80/80のようにa,bともに大きな静止角を選択したほうが有利になります。ただし、打込性は低下します。

 

ストライプ織物など組織的に経糸張力差がつきやすい織物の場合、経糸交差が多い組織ほど静止角をつけ、
経糸交差が少ない組織ほど静止角を小さくしたほうが張力差の改善につながります。