枠ごとにクロスタイミングをずらすメリット

クロスタイミングとは

織機の開口が閉じるタイミングをクロスタイミングと呼びます。(別名閉口タイムと呼ばれていたりします)

経糸が必要とする空間の広さが異なってくる

全ての枠のクロスタイミングが同一の場合、全ての経糸が一列に並ぶ瞬間があります。
全ての枠のクロスタイミングが異なる場合、全ての経糸が一列に並ぶ瞬間はありません。
同一の場合、必要とする空間は広いですが、異なる場合、必要とする空間は最小2本分で済みます。

どんなメリットがあるのか

メリットは高密度の織物を織る時毛羽の多い経糸で織る時に開口不良を防止する効果を発揮します。
クロスタイミングが同一の場合、空間率が低い瞬間ができ、経糸同士が干渉して開口不良になりやすかったり、筬で糸がしごかれたりします。
クロスタイミングが異なる場合、空間率が高いため、経糸同士が干渉せず開口不良になりづらいかったり、筬でしごかれなくなります。

どの織機でクロスタイミングを変えれる?

枠を電動モータで制御している織機が該当します。
カム織機もできなくはないですが、限定的です。
ドビー織機やクランク織機では、基本的にクロスタイミングを変えることはできません。

 

 

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