イージング装置の種類と適している織物

イージングの有無と開口

以前の記事でイージング装置の役割を記載したが、そのイージング装置にも2種類あります。

一つが積極イージングと呼ばれるものであり、下記のような構造をしています。

積極イージング装置は、経糸の開口時Aと閉口時B に発生する経糸テンション差をテンションローラを積極的に動かし補正する装置です。
この装置が適しているのは基本的には平織りです。平織り以外には向いていません。
というのも平織りは全ての経糸が糸入れ毎に上下に動くのですが、平織り以外は全ての糸が糸入れ毎に動くわけではないので、
テンション差を吸収するどころか、かえって糸にいらない負荷をかけてしまいます。

 

もう一つが消極イージングと呼ばれるものであり、下記のような構造をしています。

経糸の開口時Aと閉口時Bに発生する経糸テンション差を吸収するために、テンションローラ1 をスプリング2 の緩衝により消極的に補正します。
全体的になんとなく一定に開口時に保たれるのが消極イージングで、この装置が適しているのは平織り以外です。平織りには向いていません。
と、いうのもバネにて張力差を打ち消しているため、若干の遅れはどうしても生じます。そのため高速製織、平織りには向かないのです。
しかし、複雑な織組織の場合には元々高速製織が向いていないため、そのような場合には効果を発揮します。