サブノズルの形状について②

前回のおさらいとして、ノズル改良の経緯を簡単にまとめたものが上図である。
ここで出ている上向角と偏向角の定義は以下のようになる。

 

この定義から、初期ノズルは偏向角がないため、糸の搬送補助という面においては他のノズルと比較すると効果が薄い事がわかる。

実際にエアーを吹いた場合の挙動は次のようになる。(初期ノズルを除く)

 

どのノズルもエアーの圧力によって上向角と偏向角が変わっていることがわかる。
しかし、テーパーが最も角度の変化が小さいことはわかる。
また、角度比という観点からみるとテーパー型が最も変化がないことがわかる。
角度比が一定ということは、エアーが低圧であろうと高圧であろうと噴射方向に変化がないということである。
このため、テーパーノズルからはわざわざサブノズル角の調整をしなくてもすむようになったのである。

 

 

上図は2孔とテーパー孔を0.1,0.2,0.5Mpaで吹いた結果を示したものになる。
0.5Mpaを理想方向とすると2孔では角度を調整する必要があることがわかる。
しかし、テーパー孔ではほぼ同一のため、角度を調整する必要はない。

 

余談ではあるが、テーパー孔の方がエアー圧を抑えられる結果が出ている。
何百台ももっているようなところであれば、その差は大きく効いてくることだろう。

 

このサブノズルの特性を知らないと職人の感という適当なものに振り回されることになる。
効率よく織るために必要なものは感ではなく知識である。