AJLの糊の作りの考え方②

糊付け時粘度について

点線は糸の外周を示している。色がついているところが糊。

基本的な糊調合割合

糊調合の基本はPVAとデンプンの割合を決定することである。
アクリル糊はPVAの一部と置き換えて割合を考えるが、
綿のときは綿への吸湿性重視、合繊のときは合繊への接着重視で使用されている。
そのため、糊の再利用時に、特に細番手はアクリル糊の種類にも注意すべき。
標準的な糊の調合は下記のように作られる。(こともある)

ただし、上記は一例であり、最近のトレンドは澱粉とPVAの比率がよりPVAリッチの傾向がある。
それにより、例えばPVA/澱粉を70/30の割合で配合された糊を濃度管理のみで各番手に対応させていっているケースもある。
これは紡績技術の向上により、撚り甘が少なくなったこと、それにより毛羽が少なくなったことなどが起因していると思われる。
そのため、糊自体も毛羽伏せよりは糸切れ対策がメインになったものと思われる。

 

 

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