エアジェット織機 大まかな仕組み

緯糸を空気で飛ばします。
ざっくりいうとそれだけなんですが、おそらくなぜ空気で?ってところになると思います。
今回はその部分を解説していこうと思います。

織機の緯糸の搬送の仕方について

搬送方法は大きく大別して2種類あります。

有杼型

無杼型

上記の2種類があります。
有杼というのはシャトル(杼)織機のことを指します。そもそも杼自体が「よこ糸を巻いた管を入れて、たて糸の中をくぐらせる、小さい舟形のもの。」と定義されていますので。
それ以外を無杼型というのですが、グリッパー、レピア、ウォーター、エアが該当します。
個人的な分類ではグリッパー、レピアを有形、ウォーター、エアーを無形と分類しています。個人的には、ですよ。

有形搬送

グリッパー、レピアは汎用性が高く、どんな糸でも織ることができます。
グリッパーはよこ糸をつかんだ金属製の小型グリッパーシャトルを飛ばし、レピアは2つのバンドが織物中央でよこ糸を受け渡すつかみ式が主流で、バンド式と棒式の2種類に区別されます。
有形と区分したのは搬送物自体に決まった形があり、かつ重量があり、ストップ&GOを繰り返す方式のため高速運転に限界があるからです。

ドルニエというメーカーのレピア織機です。

無形搬送

ウォーター、エアは使用できる糸が限られます。
ウォーターは水の噴射によりよこ糸を飛ばします。エアは空気の噴射によりよこ糸を飛ばします。
無形と区分したのは搬送物自体には決まった形がなく、出しっぱなし方式のため高速運転に向いているからです。

この動画では1800回転くらい出しています。

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