エアジェット織機 欠点の詳細解説③

生地がペーパーライクになりがち

エアジェット織機は圧縮空気を使って緯糸を飛ばします。
空気によって搬送されるため、少しでも邪魔があると糸がちゃんと飛びません。
この糸道に邪魔がないようにするために生地がペーパーライクになりがちになってしまいます。

開口量が大きい


レピア織機やションヘル織機と比較して開口量が大きいです。
開口量を多く取るのは毛羽による進路妨害を防ぐためです。
レピアなどの有杼織機は多少の進路妨害があっても問題ありませんが、
エアジェットの場合はわずかでも大問題になります。
開口量が大きいと糸にストレスがかかりやすくなり、糸が伸び、厚みがなくなる原因になります。

経糸張力が高い

開口不良を防ぐため、エアジェット織機の経糸張力は高いです。
これも糸にストレスがかかるため、厚みがなくなる原因になります。

回転数が高い


回転数が高いため、糸にかかるストレスは他の織機の比になりません。
経糸にかかるストレスは速度の2乗に比例してあがっていきます。

緯糸にもストレスがかかる


高速で糸を織物の巾+アルファ飛ばします。
飛ばした後は急激なブレーキによって止まります。
そのため、緯糸にもブレーキによってものすごいストレスがかかります。

対策はできるが・・・

糸や機械設定、オプション設備、糊付けなどである程度の対策はできます。
それでもションヘルやレピアと比較するとペーパーライクになりがちになってしまいます。

TOPへ戻る