開口装置が異なります!以上!
と、言いたいところですが、そもそも開口装置って何よって話だと思います。
詳しく知りたい方はこちらを参照してください。
ジャガードとそれ以外
ざっくりいうと経糸を上下するための装置を開口装置と呼びます。
ジャガードはすべての経糸を自由自在に動かすことができます。
↑ こんな感じです。
そのため、織物なのに絵のような模様を描くことができます。
ジャガード以外は枠を動かして決まった動きを繰り替えします。
枠の動かし方は自由に決めることができます。
ただ、すべての経糸一本一本を動かすわけではないため、簡単な模様程度しか描けません。
ドビーの優位性
なんでもできるジャガードでよくない?と思いがちですが、そうでもありません。
① 生産性はドビーの方が有利
ジャガードは経糸を一本一本動かすため、経糸の張力が基本的には不揃いです。
そのため、開口不良を起こしやすく、それを避けるためにどうしても速度を上げることはできません。
② 織物の幅を変えれる
ジャガードはその構造上、織り巾を変えることができません。
厳密にはできないわけではないですが、死ぬほどめんどくさいです。
③ 初期投資が小さい
ジャガードは初期投資がかなりかかります。
また、設置も非常に大変です。
その構造上、高い天井が必要になります。
以上、簡単に3点ほどあげましたが、ジャガード織が他と比べて高い理由はわかっていただけましたでしょうか?
そこまでこだわりがなかったら普通にプリントでいいんじゃないかなとか思ったりします。