製織工程 縦繋ぎ#3 タイイング工程フレームセット

糸をフレームへセットします

この工程でタイイング品質の8割以上が決まります。
マシンの新旧よりもよほど大事なことなのでまずは簡単な織物からなれることをお勧めします。

陥りやすいミス

① 糸を固定するときに張力ムラができてしまう。

糸を固定するときは徐々に糸を緩めながら、固定する棒を入れていきます。
必要以上に緩めてしまうと張力ムラができてしまいます。

② フレームに対して糸が垂直になっていない。

マシンは決まった位置しか走らないため、糸がフレームに対して垂直になっている、
もしくは0.5~1mm程度左寄りくらいがもっともベストな位置関係になります。

③ 糸の張力が強すぎるor弱すぎる

フレームに糸をセットした後に張力をかけます。
張力が強すぎる場合、タイイングするときに糸を切ってしまったりします。
張力が弱すぎる場合、タイイングするときに糸を余計にとってしまったりします。
上手にやっている人の張力がどの程度か、手で触って確かめてみてください。

④ 糸の交差部分がフレーム内に多く残っている。

糸の交差部分が多いとタイイング不良が起こりやすいです。
糸を取れなかったり、タイイング後に糸が交差していたりします。
なるべく、交差部分を取り除くことが重要です。
櫛で梳く回数は織物によって異なります。
粗い織物は1回くらいで十分ですが、密度が混んでいる織物は3~5回くらいかけるときもあります。
判断基準はブラシロールに櫛を持っていくときに、引っ掛かりをどの程度感じるかがポイントです。

⑤ 固定するときの棒の向きが逆になっている。

向きが逆だと、糸が緩んでしまい、張力ムラにつながります。

⑥ 畦落ちを確認しない。

畦落ちを確認しないと後々タイイングするときに時間が余計にかかります。

重要なポイント

特に重要と考えられるのは①と②と④だと思います。
糸の張力は後からでも微調整できます。一度セットしたものを変更するのは難しいです。
一応垂直になっていなくともフレームの片方をずらすことはできますが、合わせずらいです。

 

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