サイジング 経糸に汚れが付く場合

経糸に汚れが付着している

上図の赤はカットマーク装置のものですが、その右に見える黒色の点々が汚れになっています。
生地にするとこんな感じで等間隔についていることがわかります。

問題を起こした箇所はどこか

汚れの間隔は大体指を広げた分くらいの間隔でついているので、おそらくそれほど大きくないローラーと予想することができます。
等間隔に汚れがつくのは何らかの原因でローラに汚れが付着するために起こる問題です。

小さいローラーはサイザーの乾燥部から巻取り間には存在しない

そうなると糊箱前か巻取り近傍のいずれかになります。
若干見づらいのですが、汚れがはっきりしているのがわかるでしょうか?
糊箱前についた場合、糊液を通るために汚れがにじむ感じなる傾向があります。
この場合は汚れがはっきりしているので、糊箱前ではないことがわかります。

巻取り部の小さいローラーはどこに?

サイジングの巻取り部の写真になります。
この中で中央に位置する部分にローラーがあります。
おそらくこのローラーになんらかの原因で汚れが付着し、経糸へ転写してしまったと考えられます。
ローラーの外周と汚れの間隔はほぼ一緒になることが確認できました。

なぜ汚れがついたのか

2つのパターンが考えられます。

汚れた手でローラーを触ってしまった

サイザーにビームをセットするときはアタッチメントをビームに取り付けます。
数本のビームを連続してサイジングする場合、そのアタッチメントを使いまわします。
またビームを切り替えるときには問題となるローラーの位置を再調整する必要があります。
もし、アタッチメントが汚れていたら手に付着し、その付着した汚れがローラーへついてしまった可能性があります。
この対策としてはアタッチメントを定期的に清掃すれば問題が解消されると考えられます。

ローラーの中に溜まっていた汚れが出てきた

このローラーの両サイドは上図のような樹脂製になっています。
この汚れはビームのフランジと接するため、フランジの汚れを吸収する形でついていきます。
両サイドがどちらでも使えるため、前回フランジ側で使った方を中側に持ってきて、
たまたま中に溜まっていた汚れが外に出たとも考えられます。
この対策としては使用方向を決めることと、定期的に清掃することで対策できると考えています。

 

 

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