1ピックごとのデータを追う
上図はバルーンセンサーのタイミングをピック毎にみたデータです。
T0は計算上のバルーンセンサー上を糸が到達した角度です。
Tb1~Tb5は実際にバルーンセンサー上を糸が到達した角度になります。
Tbwは計算上の到達角度になります。上図の場合だと、Tbw=Tb4+(Tb4-Tb3)という計算から算出されています。
ちなみにTb1~Tb5の値はバルーンの項目と同一です。
ToとTw
まずはここを見て早いか遅いかを判断します。判断基準は入り口トラブルやエンドミス、緯糸緩みがあるかどうかなどです。
TbwとTwの差
ここは差の大小を見てサブ圧を調整するときに使います。ちなみに目安はスパン糸の場合は10~15°程度、フィラメントは5~10°程度です。
差が少ない場合
過流量の可能性があります。吹き切れやドラム-ノズル間で糸が切れることが考えられます。
これはサブ圧の搬送力がメイン圧の供給よりも過大な状態になっています。サブ圧を下げましょう。
差が大きい場合
低流量の可能性があります。エンドミスや緩みが発生することが考えられます。
これはサブ圧の搬送力がメイン圧の共有よりも過少な状態になっています。サブ圧を上げましょう。
サブ圧の適正な圧力の判断は見た感じだけでは難しいため、このようなデータを活用するのも手です。