織物工場内の適性温湿度

温湿度はなるべく一定に保つほうが良い

短繊維の場合は吸湿すると糸の太さが変わります。
太さが変わると緯糸の屈曲距離が変わるために織物の巾が変わってしまいます。
品質を安定させるためにはまずは環境を整えることが重要です。

適性な湿度は?

あくまで弊社の見解です。
無糊のものは工場の湿度が40%を切ってくると筬やヘルドのところに糸くずが貯まるようになってきます。
それが大きくなると、糸切れにつながったり、糸一本だけかかる張力が変わってしまい、経糸吊りになったりします。
逆にあまりに高すぎると、工場の床が湿って来る場合があります。
その場合は、作業員の安全に関わってきてしまいます。
なので、弊社のMIN-MAXは50-70%くらいです。

適性な温度は?

作業員が働きやすい温度です。
基本的には20℃~25℃あたりが最も適しているのではないでしょうか?
通常のエアコンだと湿度が下がってしまうので、チラーがおすすめです。
冬場は機械熱で温かいので、エアコンはいりません。

工場の開始時に注意

開始と同時にエアコンや加湿器を付ける場合は、つけてからしばらくの間は湿度が低い状態になっています。
低いと前述したように織物の巾が変わったり、綿の場合だと経糸切れが多くなったりします。
自動調整できる加湿器ならつけっぱなしがおすすめです。

 

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