糊付け糸の平滑性と柔軟性について

https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjtmsj1972/41/9/41_9_P484/_pdf/-char/ja

上記の資料から一部抜粋し、まとめたものになります。

糊付糸に平滑性を与えるのに3つの方法

(a)油剤の添加  (b)アフターワックス  (c)アフターオイル


図10は3mm以上の毛羽と緯糸停台の関係を示してもので、毛羽が増えるほど緯糸停台が増えることを示した図になります。
 
図11は平滑性と柔軟性を与えるために油剤の加え方を変え、その毛羽絡みの変化を示したものになります。
図12は平滑性と柔軟性を与えるために油剤の加え方を変え、緯糸による停台との関係を示した結果になります。
最も効果が高かったのがアフターオイルという結果になっています。

実際にどう使う?

十分に毛羽伏せができないような難しい糸の場合はアフターオイルを用いるのが最も効果的かつ最も楽であるということです。
アフターワックスは温めないといけないですし、油剤はちょうどいい量がわかりづらいですし、基本的に糊の被膜強度が落ちるので使いたくないですね。